背水

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背水(別名backwater・バックウォーター)は主に川において川底の高低差の影響により流れてくる水が逆流するなどの作用により変化した水面の状態のことをいう。

例えば支流と本流が合流する地点で本流の方が支流よりも水位が高い場合、支流の水が本流に流れづらくなり背水が生じる。また洪水時などに本流の水位が高くなることが多いため、洪水時にも背水はよく見られる現象である。 また川底にある急な凸凹、段差等により生じる。背水の影響を受ける区間のことを背水区間という。


せき上げ背水[編集]

背水といわれる中でも最も一般的な背水の種類。背水と同義語で使用される場合もある。 川に作られたせきやダムの影響により水がせき上げられて生じる背水のこと。 また背水はしばしば洪水災害の原因ともなる。それは川における本流から支流へと洪水の影響が及んでしまうことがあるからである。


背水曲線[編集]

背水が生じた際に生まれる表面の曲線のことを言う。ダム等の近くではおおよそ水平であるが、上へとさかのぼるにつれてその傾きは緩やかになり、しまいには川と並行となり合流する。


低下背水[編集]

別名・ドロップダウン。せき上げ背水とは反対に川底が急に落ち込んでいることから川の流れに急な落差が生じ、滝のように水が急降下している状態のところ。


背水による影響[編集]

背水は増水後、水がひいたときに背水の影響により運ばれてきた泥や土砂がたまることがある。

伊勢沢にある早戸川の大支流・水沢川では宮ヶ瀬ダムができたのち、水沢川周辺がダム湖のバックウォーターとなり、宮ヶ瀬ダムにそそぐ川のうちの一つとなっている。

背水の陣[編集]

また「背水」を背にある水、つまり「背後に水が迫っている=逃げ道がない」という意味で使用ししばしばことわざで「背水の陣」として使用されることが多い。


参考文献一覧[編集]

最上川電子大事典 [1]

あしたを創る 北の知恵 北海道開発局 帯広開発建設部 [2]

四国水文観測検討会 水文観測 [3]

みんなで作る土木用語辞典 [4] [5]

HONDA ECOACT [6]

あの山この沢 丹沢、水沢川焼山沢右俣 [7]