進学校

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進学校(しんがくこう)とは、

  • 在校生の進学に重点をおいている学校のこと。
  • ある個人が進学した先の学校のこと。

以下では特に断り書きがない限り、日本での事例について述べる。

進学重点校[編集]

在校生が、大学等上位の教育課程に進むことを重視している学校のこと。例えば、(進学校は)「大学入試での合格実績を重視する」[1]や、「受験準備に偏した教育」を「大学入試中心の進学校」[2]と言ったりしている。

行政の意識[編集]

文部科学省[編集]

高校普通科が進学を重視しすぎることに対し、問題だと指摘することがある。

  • 1991年(平成3年)教育審議会答申では以下のとおり問題点を指摘し、偏差値重視から人間性重視への転換を述べている。
「高等学校の問題点を学科ごとに見ると,まず普通科は,今日では約74%の生徒を擁するに至っているが,その多くが大学進学を意識した画一的な教育課程を編成・実施しているため,生徒の多様な能力・適性等に必ずしも十分対応したものとなっていない。」[3]
  • 総合学科導入の趣旨説明において、偏差値重視の是正を述べている[4]

教育委員会[編集]

教育委員会は、学力向上の一環として「進学目標達成推進事業」を設立。助成金を通じて学校の進学率向上を図っている。

保護者の意識[編集]

保護者は、子供の進学する学校を選ぶ際に、大学への合格実績を判断材料の一つとしており、その傾向は強まっているという。そのため、卒業生の合格実績公表に消極的であった公立高校が、実績を公表するようになるケースもあるという[5]

進学塾等との関係[編集]

進学校の中には、大学進学を視野に授業や進路指導を学習塾へ外注する動きがある[6]

他には、公立学校が進学塾に委託し、合同で学習会を開催する事例もある[7]

その他[編集]

  • 2006年後半に問題となった履修漏れ問題では、進学校がより多かったという[1]
  • 進学校でもキャリア教育を取り入れる動きがある。背景には、進学希望者が増える一方で、大学や短大入学後に自らの進路に悩む卒業生の増加があるという。一方で、進学率の低下からキャリア教育を見直す進学校もある[8]

進学した先の学校[編集]

生徒が進学した先の学校を指す。例えば

  • 「高等学校が多様化したために,自分の生き方を考えながら進学校を決めてきている」[9]
  • 奨学金制度の要件説明の際に、補助金を受けるためには「進学校の校長が発行した在学証明書を提出」[10]

といった使い方をされる。

脚注[編集]

  1. 1.0 1.1 2006年12月11日付配信 朝日新聞
  2. 「Guideline」2006年4・5月号(河合塾
  3. 1991年(平成3年)教育審議会答申「新しい時代に対応する教育の諸制度の改革について」(文部科学省)
  4. 総合学科について」(文部科学省)
  5. 2007年4月24日付配信 読売新聞
  6. 2006年3月1日付配信 朝日新聞
  7. 2006年4月14日付配信「難関突破へ協力と競争」読売新聞
  8. 2005年12月6日付配信「成果、模索…進学校でも」読売新聞
  9. 「第33回教育課程部会」(文部科学省 2005年11月30日)
  10. 農業後継者育成奨学金制度(島根県浜田市)より

関連項目[編集]


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